SONORE
あらゆるDACを最先端のネットワークオーディオプレイヤーにSONORE独自のOS Sonicorbiterは、ネットワーク・アタッチト・レシーバー(NAR) Renduシリーズの中核に位置します。SONOREはPCオーディオ黎明期から10年以上にもおよぶオーディオ専用PC、RenduシリーズをはじめとしたPC/ネットワークオーディオ機器開発の経験から内部で動作するOSこそがネットワークオーディオ機器にとって重要であると確信しています。SONOREはSonicorbiter を2013年にリリースしてからアップデートを重ね、Sonicorbiter 2.8をリリースすることになりました。
OpenHome, Roon Readyをはじめとしたネットワークプロトコルはハイビットレート音声送出や信頼性の確保のために、見た目のデータ転送量に比べて大きい負荷をネットワークオーディオ機器に要求します。ネットワークオーディオの再生は、単なるデータコピーと異なり、音源ファイルを再生に従って逐次的に処理するため、処理の方法が再生の品質に大きく影響します。
一般的なOSでは音源ファイルの再生のほかにも多くの機能が並行して動いているのが実状です。多くの機能が安定的に動作するためには、瞬間的に処理が重なることが頻発するため、必然的に処理能力の高い構成が必要になります。また、再生機能と他機能の処理が同時に行われることにより、負荷のばらつきが生じ、ノイズフロアの変動が発生します。多機能、高処理性能の構成は得てして複雑になってしまい、ノイズ対策の術がないというジレンマを長年PC/ネットワークオーディオは抱えていました。
SONOREは独自OS Sonicorbiterを開発することで、このジレンマにメスを入れました。Sonicorbiterは一般的なOSとは異なり、余計な処理を極力排除することで、ネットワークオーディオ再生に特化しています。Sonicorbiterを搭載したネットワーク・アタッチト・レシーバー(NAR) Renduシリーズは、シンプルな構成かつノイズが小さい状態でネットワークオーディオの再生処理を実現できているのです。
Sonicorbiter 2.8ではオペレーティング・システム(OS)の基盤となるカーネルの刷新が行われています。このカーネルは、CPU、USBインタフェース等のハードウェアとネットワークオーディオ再生処理のソフトウェアをつなぐ役割を果たしており、まさしくOSの基盤となる部分です。
2013年の初回リリースから、アップデートを重ねて新規ネットワークプロトコルの対応等を行ってきたSonicorbiterですが、このカーネルに手を入れるのは今回が初めてになります。最新の知見を用いて最適化されたカーネルは、動作安定性はもちろんのこと、音質の面でも優れており、SONOREのRenduシリーズを新たなものとします。
以前のSonicorbiterからSonicorbiter 2.8へのアップデートは本体のmicro SDカードを交換するだけで行えます。Renduシリーズのユーザーには、Sonicorbiter 2.8を無償で提供いたしますので、ご購入店にお問い合わせください。また、Sonicorbiter 2.8搭載のRenduシリーズの出荷を順次行います。